FC2ブログ

自己保管庫

「魔法少女リリカルなのはシリーズ」の期間限定だった、二次創作ブログ。百合が主体の文章のみで、主に ”なのフェイなの” を取り扱い。

スポンサーサイト

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

*One small stories* 2

  1. 2014/04/25(金) 22:43:19|
  2. *One small stories*
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

では、文章投下します!
*One small stories* の2話目と言うか2個目

今回は、前回の次の日。


――…うん、もっと早くにあげるべきだっただってのは、分かってます!(爆)
すみませんっ!!!(謝)



ではでは、短めですが気になる方は 続き からどうぞー(礼)







□■□■□■


《2》『 もーにんぐコール 』



「ふっふ~ん、ふんっ」

機嫌よく鼻歌を歌いながら、パジャマから制服へと着替えて行く。
袖を通してまだ一日しか経っていない制服は、やはり生地が固く昨日と同じように何だか無意識に背が伸びる。
引き出しを開けて、髪を結ぶリボンをどれにしようかと軽く顎に指を当てて逡巡。
少しして、うんっと頷き笑みを浮かべてから、引き出しの中にあった小さな箱を開いた。そこから取り出すのは、大切な人から貰った、黒いリボン。
それを軽く手の平に乗せて、利き手の指先でひと撫で。
そして梳かしてある髪をもう一度だけ改めて櫛で梳いて、慣れた手つきで手早く栗色の髪を上の方でツインテールへと結びあげた。

「んっ!」

ぴょこんっと跳ねる髪を見て、また笑みを一つ。
引き出しを閉じ櫛を元の場所に戻してからくるりと向きを変え、机の方へと歩んでゆく。

「にゃはは、どうかな。変じゃないよね?レイジングハート」

机の上に置かれたハンカチの上に鎮座する赤い宝玉へと声を掛ければ、宝玉はチカリと一度明滅し。

《No problem. Very good. My master.》
「ありがとうっ」

宝玉をふわりと持ち上げ、蒼い瞳を細めればそのまま首に提げリボンを撫でた時のように優しく指先で触れた。
そうして、さてそれじゃぁと部屋をでようとした所で、ふいに呼び出し音が響いたかと思うと目の前に浮かび上がるモニターが――。


 ◆◆◆


音色を奏でる電子音と、振動。
それに反応するように、もぞりと布団が動いたかと思うと、其処から白い腕が伸びてシーツの上をゆるゆると左へ右へ。
そして、少ししてから指先に当たったそれを手の平に包みこむと、そのまま布団の中へとのろのろと引っ込んで。
かぱりと開き、ぼやける視界で画面を見やる。
とりあえず、それが電話の着信だと言う事に気付くと特に考えもせずに通話ボタンを押して耳へとそれを運んで行った。

「―――… は ぃ ……」

寝起きの何処か幼い声がその唇から漏れる。
すると、耳へと当てたその携帯の向こうからくすくすと、小さく、愛らしく笑う声が聞こえ、徐々に意識が浮上して行く。

〔おはよう、フェイトちゃん。もう起きないと待ち合わせ時間に間に合わないよ?〕

可愛らしいその声に、フェイトは数度時間を掛けて目を瞬かせ。

「ふぇ――っ!?」

がばっ!と、身を起こした。
そして、携帯を耳に当てたまま、慌てて周囲を見回して時間を確認しようとするのだが、どうにも慌てている所為か何時もの場所にあるはずの時計を見つけられない。
そんな主を思ってか、ベッドのサイドテーブルへと置かれていた金に輝く宝石がその身を瞬かせた。

《Sir. To wait, it is 30 minutes more.》待ち合わせまで、あと30分です。
「ぅえぇっ!!??」

相棒にそう告げられ、フェイトは弾けるように飛び起きてばたばたと動き出す。

「ご、ごごごめんっ!? なのはっ! でも、そのっ、あ、ありがとうっ!!」

顔を真っ赤にしつつ、慌てた動きを一度止め。改めて携帯をそっと手で包むと、その向こうに居るはずのなのはへ、フェイトは優しく声を掛けた。
何故電話してきたのだろうかとか、そんな事はどうでもよくて。
急がなきゃいけないのだけれどもでも、朝、一番最初に好きな人の声が聞けたそれだけでフェイトは今日一日幸せいっぱいな気がしたから。

〔御礼はアルフに言ってね? フェイトちゃんが起きてくれないから、電話してくれって連絡くれたんだから〕

そう言って、にゃははと笑う声。
ほんわりしながら、どうでもいいと思った理由があっさり判明すると、そう言えば何度か声を掛けられたような記憶が蘇りちょっとだけ肩を落とす。後でアルフに謝らないと。そう思いながら、フェイトは携帯を肩と頬とで挟みつつクローゼットを開ける。

「それでも、わざわざ電話してきてくれたから。ホント、ありがとう――」
〔ううん、気にしないで? それに、えっと……〕
「ん?」

制服を取り出し、ベッドの上に丁寧に置くと次いでパジャマ替わりの服へと手を掛けたのだが、なにやら言い淀むなのはにそんな状態でフェイトは器用に小首を傾げた。
どうしたのだろう。声を掛けようとすると、それより先になのはがしゃべりだしたので、フェイトはその口をゆっくりと閉じた。

〔あの! その、ね? ――にゃはは。えっと、…朝一番に、フェイトちゃんの声。聞きたかったから……〕
「………――――っ」

最後は照れたようにぽそぽそとした声で、そう。
向こうから聞こえてくる言葉を逃さずに聞き取れば、フェイトは先程とは違う意味の赤に顔を染めることになった。
そんな嬉しいこと言われたら、どうにかなってしまいそうだよ。と、フェイトは思わず口元を押さえ悶えたいのをひたすらに我慢する。

〔―――あ、あとっ! 遅刻しちゃうとアリサちゃんが怒っちゃうからっ、それでねっ!〕

わたわた。
きっと空いている手を大きく振って誤魔化すような動作をしている。そんななのはの姿が目に浮かぶ。
フェイトは、小さく笑みを浮かべると。柔らかく、囁きかけるような声を出す。

「うん、そうだね。遅刻しないように、頑張る。ありがとう、なのは」
〔う、ううんっ! じゃぁ、後でねっ!! フェイトちゃんっ!〕
「またあとで。気をつけてね」
〔フェイトちゃんこそ、ね?〕

そして名残惜し気に通話が切れた。
暫し、フェイトは耳から離した携帯を見つめたが、後ろから相棒に声を掛けられると先よりも更に慌てて学校へ行く為の支度を始めるのだった。


 ◇◇◇


バタバタと聞こえる音を、その大きな耳をぴくぴくと揺らしながら聞きつつ。フライパンでしっかりと焼き色を付けた厚めのベーコンをていやっと適当に皿へと放り込んだ。次いで、トースターから程よく焼けたパンを一枚取り出し、それに翠屋のパティシエ特製のマーマレードのジャムを手早く塗って行く。
自然と左右に揺れる尻尾は、獣形態の時と同じで今のアルフの感情を、とてもわかり易く面へと表していた。
ジャムをキレイに塗り終えたちょうどその時、ぱたぱたと足音が聞こえたかと思うとリビングへと顔を出したのは、アルフの主である輝く金糸を踊らせるフェイト。

「おっはよ~ぅ、フェイトっ。いやぁ、やっぱりなのはに頼んだかいがあったよ」

あははと笑いながら、アルフはジャムを塗ったパンを皿に置きそれを手にフェイトへと歩み寄って行く。

「お、おはようっ。その…ごめんね、アルフっ。何度も起こしてくれたみたいなのに……」

しゅんとする主の前に、ずぃとパンを差し出してアルフは笑いながら首を左右に振り、少し乱れたフェイトの前髪を軽く手で直してやる。

「なぁに気にしてるのさ。いいんだよ、フェイト。っと、これまだ赤いまんまだね。大丈夫かい?」

触れた前髪から手を下ろし、フェイトの右頬にある赤い跡を軽く親指でなぞる。すると、フェイトは擽ったそうに肩を竦めて笑いながら首を振た。

「大丈夫。痛みはないし、明日にはたぶん消えちゃうよ」

くすりと笑うその姿に、アルフもそっかと笑みを返し、さて、と。

「さーさーっ、遅刻しちゃうよ? ほぅら、行った行った!」

使い魔である自分に対しても相変わらず心配を掛けようとせず、何より律儀で優しい主に、アルフは盛大に尻尾を振りながら背中を押してやった。
そうすれば、大好きな笑顔を浮かべてフェイトは頷いてくれて、アルフが焼いて好みのジャムを塗ったパンを手に取り、リビングに来た時同様ぱたぱたと駆けて行く。
その背中を見つめながら、あっ!と思い出しアルフは尻尾をピンと立てると慌てて廊下へと顔を出す。

「フェイトー! なんか、午後から雨降るみたいだからそこの折畳み傘、持っていくんだよ!」
「うん、わかったっ。じゃぁ、行ってきまーすっ!」
「いってらっしゃぁ~い!」

靴箱の上にアルフが出しておいた折畳み傘を掴み、扉が閉まる前にフェイトは軽く振り返るとアルフへと手を振って外へと走り出て行った。
そんな主をきちんと見送り終えれば、アルフはふっふ~んと楽しげに鼻歌を歌いながらリビングへと戻り、自分用に拵えた厚切りベーコンの朝食に齧り付こうとした。が、その前にと、一つモニターを呼び出し誰かへと回線を繋いだ。そして、モニターの向こうに現われた相手を見れば、にかっと笑みを浮かべて見せて――


 ◆◆◆


家を出て空を見上げると、生憎の曇り空。
蒼い空が見えない事が少し残念だったけれど、朝から聞けた大切な人の声が耳に残り、まったく心を曇らせない。
今日も穏やかな一日が始まる。
きっと、それは良い日常へと繋がる素敵な始まり。
なのはは、蒼い瞳を少しだけ細めた。
そして、今頃慌てているであろう大切なその人の事を思いながら、新たな生活の二日目のその一歩を、踏み出した。










あとがきと言う言い訳。
オフの時は朝弱い。そんなフェイトさんが可愛いと思いますっ!(爆)
そして、今回意外といっぱい出てきたアルフはご飯を作るために大人バージョンです、きっと(笑)
リンディママン達がいないのは、前日フェイトさんの為にお祝いとかして無理やり休みとってきたから次の日は…って事でひとつ←
なのはさんはまだツインテ。でも、フェイトさんはもう後ろで一つ結び。てな設定に無理やりしたのは、なのはさんが髪型変える話が書きたいからってだけです!(ぁッ
昔って言ったらアレですけど、やっぱり読み返すと粗が多くてうへぇってなりますが、今の書き方っぽく直す作業はちょっと楽しいとか(滅)


スポンサーサイト

<<*One small stories* 3 | BLOG TOP | 一日24時間じゃ足りないんだよ←>>

comment


 管理者にだけ表示を許可する
 


trackback



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。